まず全体的な感想として、シナリオのコンセプト、原画、キャラクターデザインなど、
作品の構成要素については決して悪くなく、むしろ良かったと思います。
問題だったのはエロゲとしての作品の作り方です。
料理で言うと、素材は良いものを使っているのに調理方法を間違えた料理、
『ウナギのゼリー寄せ』みたいな作品だと感じました。
プレイして感じた本作の問題点として以下の3点が挙げられます。
1つ目の問題点がシナリオの短さです。
どのくらい短いかというと、最初に真琴√のEDを迎えた時に、
エロゲをプレイしたというよりも、1冊読み切りのラノベを読み終わったと感じるくらいです。(わかりにくい)
これは、単純にテキスト量が少ないというのがまず原因としてあるのですが、
普通のエロゲは「仲良くなる→付き合う→付き合った上でのいちゃいちゃやエロ→ED」という流れがありますが、
本作は3番目の行程が回想で独立しており、付き合った途端にEDを迎えます。
本作をプレイすると普通のエロゲの流れが頭に入った上でEDを迎えてしまうので、
異様にシナリオが短いと錯覚してしまうようにも思えました。
2つ目の問題点がエロが薄いことです。
本作のエロシーンは攻略対象キャラ6人×2枠の合計12枠です。
これもそもそも枠の数が少ないというのもあるのですが、
エロが評価されている未来ノスタルジアを見てみると、
5キャラ×3枠の合計15枠で枠数自体はさほどかわらないことがわかります。
それにもかかわらず、なぜエロが薄いと感じるのかですが、
1キャラ2枠の場合、基本的に1枠目は愛撫+破瓜、2枠目はフェラ+本番となり、
エロシーンの幅が非常に狭まってしまうことが原因では無いかと考えられます。
この幅の狭まりが結果として、真琴のパイズリ無しなどに繋がっていると思います。
3つ目の問題点として特定のルートのシナリオがかなり退屈というものがあるのですが、
これは個々人で感性が異なると思うのでコメントは差し控えます。
次に問題点に対して、個人的に感じたどうすれば良かったのかということを述べます。
まず、みうはただのサブキャラでも良かったのではないかと思います。(みうファンすいません)
みうの2枠ともう2枠を足して、主要4キャラ×3枠+クロ2枠とするだけでも現状のエロの薄さからは脱却できると思います。
あとは、エロシーンを独立させないで本編中に組み込み、
それに合わせて付き合った後のエピソードを少しでも入れることです。
要するに通常のエロゲとしての作りにしてくださいということですね。
未来ノスタルジア、ハピメアと来て期待値が高かったので、叩かれたりしていますけど、
あまり期待しないでプレイすれば、普通ぐらいの面白さの作品と感じるはずです。
もう少し作品を作り込めば良い作品になりそうだっただけに、勿体ないと感じるばかりです。
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価格は正直なもので、クロノクロックは、駄ゲーである!
上記のコメントの通りで、何故、エロゲなのに、エロへのこだわりが少なく、
シナリオも短いままでOKしたのか、中堅ブランドとは思えない手抜きさに、
ユーザーは離れていったのだろう
同じ作風で3作続けるとか、ここのスタッフはどうかしているとしか思えませんな